取出涼子 医療ソーシャルワーカーdiary

取出涼子です。私が先輩や先達から、そして部下や後輩から教わってきたソーシャルワークに関することを発信します。

「ブログ始めました。病院のソーシャルワーカーのみなさんとまじめな雑談をしたいです」

私は病院で働くソーシャルワーカーとして30年以上がたちました。この間に学んできたこと、患者様・ご家族の支援に役に立つと思うこと、などを、お会いしたことがない同志(病院のソーシャルワーカー)と伝えあいたい、と思ってきました。
職場でも研修会でも、ゆっくりと熱い想いを語り合う時間が取れないことが悩みです。残りの職業人生で、部下を含め、できるだけたくさんのソーシャルワーカーのみなさまと語りたい。ソーシャルワーカーが患者様やご家族の役に立つためにどうすればいいのか、まじめな雑談をたくさんしたい、その一つが、このブログになればいいな、と思っています。
私は、福祉系の大学を卒業してすぐに医療機関ソーシャルワーカーとして働き始めました。人工透析専門のクリニックに1年半、大学病院に16年半、回復期リハビリ病棟と地域包括ケア病棟と診療所、その他介護保険のサービスをおこなっている現在の医療法人に15年半と、3つの職場を経験してきました。
この間、医療をめぐる状況も、福祉や介護をめぐる状況もめまぐるしく変化しました。
最近、病院で働くソーシャルワーカーを希望する福祉系学生が減っている・・・という噂を聞きます。本当かどうかはわかりません。
若いころは、こんな魅力的な仕事は他にはない、と思って、腕のいい、役に立つソーシャルワーカーになることに夢中でした。「若いのに大変な仕事に就いたね」「あなたのような若い人に私たちの気持ちがわかるわけがない」「ストレスの多い仕事なのに、どうやって精神状態を保たせているの?」といった質問をされても、「やりがいのある仕事だから、むしろ大変な相談をしていただけると光栄に思い、頑張ろうとおもうんです」と答えていました。
でも、年齢を重ねてくると、本当に大変な仕事だし、人の気持ちを理解することは難しいし、ストレスのコントロールが難しいと思うようにもなりました。
それでも、ソーシャルワーカーは、とてもとても素晴らしい生き方だという考えは変わりません。そう思って頑張られている同志もたくさんいると思います。
そんな話を、このブログを通して、文字に残してみたい。そんなブログとして開設させていただきました。
よろしくお願いいたします。
※ブログに登場する個人の状況や場面は、実名を使わせていただいた方以外は複数の状況を組み合わせたもので、どなたかを特定するものではありません。ご了承ください。